日本弁護士連合会が主催する実務研修に参加しました。
テーマは,境界性パーソナリティ障害,PTSD等の精神面に問題がある依頼者らとのコミュニケーションの取り方について等です。
こうした依頼者が弁護士に相談する際,みられる例が紹介されていました。
・自分の受けた仕打ちを説明するとき,突如,怒りをもって,大声を上げる。
・「あの時,こういいましたよね。」等の,揚げ足を取る発言,嫌みを言う。
・「泣き寝入りをしろということか。」等の,言われたくないであろうことを選んで言う。
・「弁護士に依頼する前の方が,もっと自由に子どもに会えましたよ。」等の,代理行為が原因で自分が窮地にあるとする発言。
交通事故の被害者が相談者であるときも,こうした例と無縁ではありません。
精神面に問題を抱えた依頼者に対応するときは,各種精神疾患の特徴や,疾患に応じたコミュニケーションの取り方等,臨床精神医学や臨床心理学上の知識も必要とされます。
実際の解決例を参考にしながら,実践的な対応スキルを身につけていく必要を感じました。