弁護士法人心 東京法律事務所に所属しております、弁護士の深澤と申します。
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玉突き事故の過失割合①
3台以上の車が追突する事故のことを、玉突き事故といいます。比較的、高速道路上で起きることが多いですが、公道上であっても、速度が出ているときには玉突き事故になり易いです。
単なる追突事故の場合には、基本的には、追突した側の車両に100%の過失があります。ただ、玉突き事故の場合には、そうでないこともあるので、具体的な事故状況に応じて過失割合を検討する必要があります。
まず、最後尾の車が最初に追突した場合、過失割合は、先頭車0:中間車0:最後車100となるのが通常です。
しかし、事故の原因が追突された側にもある場合は、追突された側の車にも過失が生じます。
例えば、中間車が急ブレーキを掛けたことにより、最後車が中間車に追突し、その勢いで中間車が先頭車に追突した場合には、先頭車0:中間車30:最後車70となります。
また、先頭車が急ブレーキを踏んだため、中間車も急ブレーキを踏んだ結果、最後車が中間車に追突して玉突き事故になった場合には、先頭車30:中間車0:最後車70となります。
このように、先頭車や中間車が急ブレーキを掛けた場合には、過失割合が大きく変わることがあるため、注意が必要です。
玉突き事故に巻き込まれ、過失割合が問題になったときには、弁護士に相談することをお勧めします。