交通事故での通院治療が終わった後、相手方保険会社との示談交渉に入りますが、金額に折り合いがつかなければ、最終的には訴訟提起をすることになります。
事案の内容にもよりますが、訴訟提起すると、解決まで少なくとも半年から1年は掛かります。
訴訟提起すると、通常、被告側は文書送付嘱託という手続きによって、原告が通院していた各医療機関からカルテを取り付ける手続きをします。
文書送付嘱託の申立てをしてからカルテが裁判所に届くまで、通常1、2か月は掛かります。
裁判所にカルテが届いたら、謄写の手続きをして、被告側がカルテの翻訳をします。
その後、被告側がカルテに基づく準備書面を提出することとなります。
何か所も病院に通っていると、カルテを翻訳、分析するだけで相当時間が掛かるため、準備書面の提出まで数か月掛かることもあります。
被告側がカルテに基づく準備書面を提出したら、その後は原告側が反論の準備書面を提出することになります。
このように、準備書面による主張、反論を繰り返すこととなるため、訴訟提起すると、解決までの期間が相当掛かります。
交通事故の案件の大半は示談で終了となりますが、一部、どうしても訴訟提起せざるを得ない案件もあります。
交通事故でトラブルになりそうであれば、早いタイミングで弁護士に相談することをお勧めします。