後遺障害慰謝料とは

1 後遺障害慰謝料

 後遺障害慰謝料とは、後遺障害が残存したことに対する精神的苦痛を補償するものです。これは、原則、後遺障害が認定されなければ、支払われません。そのため、後遺障害が認定されるかどうか、どの等級が認定されるかがとても大事です。

 後遺障害が認定されても、されなくても、支払われるものとして、入通院慰謝料があります。これは、入院や通院を余儀なくされたことによる精神的苦痛を補償するものです。

22後遺障害慰謝料の金額と後遺障害等級

 後遺障害慰謝料の金額は、障害の程度を示す後遺障害等級によって大きく変わります。日弁連交通事故相談センター東京支部が発行する「赤い本」によると、後遺障害慰謝料の金額は次のように設定されています(金額は級によって異なります)。

1級:2800万円、2級:2370万円、3級:1990万円、4級:1670万円、5級:1400万円、6級:1180万円、7級:1000万円、8級:830万円、9級:690万円、10級:550万円、11級:420万円、12級:290万円、13級:180万円、14級:110万円

3 後遺障害の認定と専門家の重要性

後遺障害の等級が高いほど、後遺障害慰謝料の金額も大きくなるため、適正な後遺障害が認定されることが非常に重要です。認定が適切に行われないと、本来受け取るべき適切な賠償を逃してしまう恐れがあります。そのため、後遺障害の申請については、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。