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借金を返済中なのですが、過払い金返還請求をすることにデメリットはありますか?

  • 文責:所長 弁護士 石井浩一
  • 最終更新日:2024年5月22日

1 信用情報機関に登録されることがある

借金を返済中に過払い金返還請求をすることにデメリットがあるとすれば、信用情報機関に登録されることがあるという点です。

信用情報機関とはいわゆるブラックリストのことであり、これに登録されることによりクレジットカードを作れなくなったり、すでに持っているクレジットカードも使えなくなったりすることがあります。

しかし、すべての場合で信用情報機関に登録されるわけではありませんので、場合分けして説明していきます。

2 返済中の借金とは別の会社に対する過払い金返還請求

現在返済している借金とは別の会社、つまり過去の借入先に対して過払い金返還請求をする場合は、請求先の会社との関係でみればあくまで借金はなくなっているわけですので、信用情報の問題は生じません。

デメリットなく過払い金返還請求を行うことができます。

3 返済中の会社に対する過払い金返還請求

他方で、返済中の会社に対する過払い金返還請求は、少なくとも返還請求の手続き中、借金の返済を止めることになりますので、一時的に「延滞」という扱いをされて信用情報機関に登録されることがあります。

また、過払い金返還請求の結果借金がなくなるのかどうかも大事になります。

例えば、30万円残っている借金を返済中に過払い金返還請求を行い、50万円の過払い金が存在していたため、借金と相殺して20万円が返還されたという場合、“過払い金返還請求を行った時点で実は借金は残っていなかった”ということになりますので、信用情報機関に登録されることはありません(請求手続き中に一時的に情報が登録されていたものも消えることになります。)。

他方で、30万円残っている借金を返済中に過払い金返還請求を行い、20万円の過払い金が存在していたという場合、相殺しても10万円の借金はなお残っている状況です。

この場合は、一種の債務整理(任意整理)をしたという扱いになってしまうため、債務整理をした旨の登録がされてしまいます。

4 事前に弁護士に相談

信用情報機関に登録されることで大きな支障があるという方は、完済し終わった後で過払い金返還請求を行うのが確実です。

もっとも、時効の問題などもありますので、まずは弁護士に相談の上方針を決めるべきです。

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