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主婦であっても個人再生はできますか?

  • 文責:所長 弁護士 石井浩一
  • 最終更新日:2022年10月28日

1 個人再生は継続的な収入を得られることが前提の手続き

個人再生は、借金を大幅に減らすことができる手続きですが、あくまで今後も返済を行っていくという手続きです。

そのため、個人再生が認められるためには、将来的に継続的にまたは反復して収入を得る見込みがあることが必要となってきます。

2 専業主婦の場合は難しい

2 専業主婦の場合は難しい

たしかに、個人再生にあたっては、世帯での家計の状況を提出することになりますので、世帯の収支内容から考えて返済していけるかどうかがポイントになってきます。

しかし、個人再生をする本人が全くの無収入となると、その人に将来的に継続的にまたは反復して収入を得る見込みがないことは明白なので、個人再生の利用は難しいと思われます。

3 兼業主婦であれば個人再生できる可能性はある

では、一定程度、ご自身の収入がある兼業主婦の方であればどうでしょうか。

この場合は、将来的に継続的に収入を得る見込みがあるといえることもあると考えられます。

上記2でも少し述べましたが、個人再生をすると再生計画案を立てることになり、この再生計画案を履行できるかどうかの判断は、世帯の収支状況を基に判断されます。

ですので、極端な話ですが基本的な生活費をすべて夫が負担しており、自分のパート収入はすべて自分が自由に処分できる状態だということであれば、パート収入自体が低額であっても個人再生できる可能性はあるといえるでしょう。

ただし、パート収入が再生計画の毎月の返済額にも満たないとなってくると、再生計画を現実に遂行する見通しが立たないと判断される可能性もあります。

4 判断に迷われたら弁護士にご相談ください

このように、同じ主婦でも専業主婦の方だと個人再生は難しいと考えられますが、一定のパート収入等がある兼業主婦の方であれば、個人再生できる可能性はあります。

しかし、その判断にあたっては、パート収入の多寡だけでなく、配偶者をはじめとした家計全体での収支状況を考慮しなければなりません。

この判断は弁護士でないと難しいものになりますので、まずは弁護士にご相談されることをおすすめします。

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