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総量規制とはなんですか?

  • 最終更新日:2025年2月19日

1 総量規制とは?

総量規制とは、借金に関する規制で、年収の1/3を超えての借入れができないようにという規制のことです。

例えば年収600万円の場合、200万円以上は借りられないということになります。

「総量」とあるように、複数の貸金業者から借入れをする場合でも上限は変わらず、総額として年収の1/3以上の借入れにはならないように、という規制となっています。

2 規制の理由

金融庁によると、借り過ぎ、貸し過ぎを防ぐために設けられたとされています。

何をもって借り過ぎ、貸し過ぎという線引きをするのかは難しい問題にも思いますが、金融庁として、年収の1/3という基準を設けたということになるのかと思います。

利息の発生という問題はありますが、年収の1/3くらいまでならある程度継続的な返済が可能であろう、という判断になるのかと思います。

3 総量規制の実情

では実際のところ借金問題にお困りの方の状況をうかがうと、借入れの総額が年収の1/3を大きく上回ってしまっている場合も相当数あります。

これには理由があって、総量規制の対象となっていないものがあることによります。

まず、総量規制の対象は貸金業者に限られています。

そのため、銀行からの借入れについては総量規制の対象となっておらず、結果として貸金業者からの借入れ+銀行からの借入れで、多重債務となってしまっている場合が少なくありません。

また、総量規制の対象となるのは借入れ、いわゆるキャッシング分に限られています。

そのため、ショッピング利用分は対象となっていないことになります。

借入れだけでは生活が維持できず、カードで買い物をし、支払いはリボ払いで、という方もいます。

最終的にキャッシングの借入可能額は上限に達し、ショッピング利用分も上限に達して、毎月の返済に追われるようになってしまった、というケースも多くあります。

4 お借入れのご利用は十分ご注意ください

総量規制の対象となる貸金業者からのキャッシングであっても、銀行からの借入れであっても、想像以上に利息の負担は大きいと思います。

借入れを利用する際には、将来的に返済を継続していける可能性も十分検討してからの方がよいかと思います。

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